猫のフードの量、パッケージに書いてある給与量とは?

ウェットフードを食べる猫2匹猫のフード
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こんにちは。猫のことをいろいろ考える、猫大好き会社員です。今日もまた猫のフードのについて考えようと思います。

わが家の猫たちが食べているフードは、最近お伝えしている「ピュリナワン」メタボリックです。少しダイエットが必要ということで、カロリーの低いメタボリックにしました。

では、フードの量はどれくらい与えたらいいのでしょうか。パッケージに給与量が記載してありますが、「あくまでも目安として・・・」と書かれています。目安?これはどういう事?と思い調べてみました。せっかくですから、フードのパッケージやラベルの、他の項目の見方もまとめてみました。良かったら参考にしてみてください。

ペットフードのパッケージ・ラベルの見方

ペットフードのパッケージやラベルには、「ペットフード安全法」や「ペットフードの表示に関する公約競争規約」で定められた情報がいろいろ記載されています。

1.猫用・犬用が分かるように表示
猫と犬では必要な栄養素やバランスが異なります。

2.フードの目的
総合栄養食 ⇒ 成長段階も記載
療法食
目的食(副食、栄養補完食など)

3.内容量

4.原産国:最終加工をした国

5.事業者・住所
製造・輸入・販売のいずれかの業者の名称(氏名)と住所

ピュリナワンメタボリックパッケージ

ピュリナワンメタボリック原材料

6.原材料名
全ての原材料を多い順に記入することが義務付けられています。

7.成分表示
栄養素や水分の重量比を表示
たんぱく質、脂肪は”〇%以上”と最低値を表示
粗繊維、灰分は‟〇%以下”と最大値を表示
(代謝エネルギーはここに記載してあります)

  *粗繊維とは、消化されない炭水化物のこと
  * 灰分とは、ミネラルのこと

会社員

知っておきたい栄養素はここで確認しましょう

6.給与方法(1日に与える量や回数)
目的や年齢、体重による目安量を表示
体重は今現在の体重ではなく、理想体重から導き出します。

フードによって体重当たりの代謝エネルギー(体が使うエネルギー)は異なるので、フードを変えた時は必ず確認をするところです。

フードの目的

フードの目的はいくつかありますので確認しておきましょう。これもけっこう大事なところなので、しっかり理解しておきましょう。

総合栄養食
毎日の主食として与えることを目的としたもの
そのフードと水だけで健康維持できるもの

間食
おやつ・ご褒美・コミュニケーションのツールとして与えることを目的としたもの

療法食
特定の病気や健康状態にあるペットの栄養サポートを目的としたもので、獣医の指導のもと管理された食事。

その他の目的食
一般食・副食・栄養補完食などいろいろな表示がある
嗜好促進のおかずタイプや、サプリメントもこれらに含まれる

会社員

ウェットフードには、総合栄養食と一般食があるので、表示で必ず確認しましょう。

フードの選び方

パッケージの表示を参考にして、個体差を考慮してフードを選びます。
それぞれのライフステージに応じてフードをえらぶのがいいと思います。

参考として・・・

子猫は、少ないフードで多くのエネルギーが取れる
高齢猫は、代謝が落ちて肥満になりやすいので、1日の摂取量は少し抑える
成長期以降は、猫の個体差が広がるので、猫の状態を見てフードを決めると良い

フードを与える量(給与量)

パッケージやラベルに記載されている給与量はあくまでも目安です。なので、調整する必要がありあます。同じ猫でも、年齢や性別、環境・運動量など1日の必要エネルギー量が異なります。

ピュリナワンメタボリック給与量

1日に与えるフード量の求め方

量を求めるのに必要な数値が5つあります。

猫の体重、RER、DER、食物の代謝エネルギー、ライフステージの数値

 

RERとは、安静時の必要エネルギー要求量のこと
DERとは、1日当たりのエネルギー要求量のこと
食物代謝エネルギーは、各フードのパッケージの「成分」の所に記載してあります。

ライフステージの数値
1歳未満の成長期の子猫     2.5
1歳以上の未避妊・去勢の猫   1.4
1歳以上で避妊・去勢済の猫   1.2
妊娠中の猫         1.6~2.0
授乳中の猫         2.0~6.0
活動的な猫            1.6
肥満気味の猫           1.0
ダイエット中の猫         0.8
増量中の猫         1.2~1.4
高齢猫           1.1~1.4
治療・闘病中の猫         1.0

では実際にわが家の猫を使って、理想体重から導き出す「フード量の求め方」を計算してみたいと思います。

RER = 30 × 猫の体重 + 70
(簡単な計算方法で算出する場合)

DER = RER(安静時エネルギー要求量) × ライフステージの数値

フード量=DER(kcal/g) ÷ 食物の代謝エネルギー(kcal/g)

 

この計算式に当てはめて、わが家の黒猫びびちゃんを計算すると・・・

ピュリナワンメタボリック 代謝エネルギー3.3kcal/g
びびちゃん 体重5㎏ やや肥満気味

RERは、30 × 5 + 70 = 220
DERは、220 × 1.0 =  220
フードの量は、220 ÷ 3.3 = 66.7g

ということで、わが家のびびちゃんには1日67gのフードを与えるようになります。

この計算はあくまでも参考例で、年齢やその時の状態などで多少増減することもあります。

 

黒猫びびのアップ

その他にフードを与える時に気をつける点

目分量はカロリーオーバーの元!
フードを与える時は、1日の量をきちんと計る必要があります。目安で与えていると、少しの誤差が大きなカロリーオーバーにつながるので気を付けましょう。

1日の給与量をライフステージに応じて、数回に分けて与えることも必要です。
1日1回はNGです! 空腹時間が増えると体内に脂肪をため込もうとして、肥満になる傾向があります。

間食は1日に必要なエネルギー量の10~20%以内が理想です。

会社員

わが家のびびちゃんだったら、20~40kcal/gになるので、いつものおやつは大丈夫。でもその分はフードを減らさないといけない。…という事は、おやつも考る必要がありますね。

まとめ

わが家ではついつい甘やかしてしまい、肥満気味の猫たちになってしまいました。愛猫には健康で長生きしてもらいたいので、フードの量は守らないといけませんね。

フードはカップなどに印をつけておけば、毎回計らなく済むと知り合いの人が教てくれました。わが家もきちんとフードの量を管理していこうと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

猫のフードの与え方をまとめた記事を載せておきます。良かったら参考にしてみてください。

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